1Password Teams と Business の違い|機能と料金で選ぶ
1Password の Teams Starter Pack と Business の違いを、料金の損益分岐と SSO・SCIM・監査ログなどの機能差で整理。人数と要件のケース別にどちらを選ぶべきかを解説します。

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1Password の法人向けプランには「Teams Starter Pack」と「Business」の 2 つがあり、どちらを選ぶかで料金と使える機能が大きく変わります。結論を先に言えば、10 人前後までで SSO や監査ログが不要なら固定料金の Teams、継続的に増員する見込みがある、または SSO・SCIM・組織全体の Watchtower が必要なら Business が基本線です。本記事では料金の損益分岐と機能差を整理し、人数と要件のケース別にどちらを選ぶべきかを示します。
Teams と Business で迷うのはどんなときか
1Password の法人プランは、最大 10 人までを 1 つの固定料金でまかなう Teams Starter Pack と、人数無制限のユーザー課金制である 1Password Business の 2 本立てです。どちらも「会社としてパスワードを一元管理する」目的は同じですが、対象としている組織の成熟度が違います。
迷いが生じるのは、たいてい次のような境目にいるときです。
- 社員数がちょうど 10 人前後で、固定料金と従量課金のどちらが得か判断できない
- 情シス担当を置き始め、SSO や監査ログといった「管理の仕組み」が欲しくなってきた
- 今は小規模でも、半年〜1 年で人が増える見込みがある
想定読者は、10〜300 人規模で SaaS の導入を社内検討している情シス・総務・経営者です。判断軸は「料金 (固定 vs 従量)」と「管理機能 (特に SSO / SCIM / 監査)」の 2 つに集約されます。
料金の違いと損益分岐点
まず料金体系を押さえます。なお 1Password の価格は 2026 年に改定された可能性があり、以下の金額はあくまで目安です。契約前に公式の料金ページ1で最新額を確認してください。
| プラン | 課金方式 | 参考価格 (※2026-07 時点・要確認) | 対応人数 |
|---|---|---|---|
| Teams Starter Pack | チーム全体で 1 つの固定料金 | 月 $19.95〜$24.95 程度 (約 3,000〜3,800 円) | 最大 10 人 |
| Business | 1 ユーザーあたりの従量課金 | 月 $7.99〜$8.99 程度 (約 1,200〜1,400 円)/人 | 無制限 |
損益分岐点は「固定額 ÷ ユーザー単価」でおおよそ計算できます。仮に固定額を約 $20、ユーザー単価を約 $8 とすると、20 ÷ 8 = 2.5 人。つまり 3 人以上なら固定料金の Teams Starter Pack が 1 人あたり割安になり、10 人まで (1 人あたり約 $2) はこの固定料金に含まれます。11 人目以降は追加席 (1 人あたり課金) を買い足して最大 20 人程度まで拡張できますが (※追加単価は公式要確認)、追加分は従量になるため 1 人あたりの割安さは薄れていきます。増員が続くほど、追加席の合計より Business の従量プランのほうが料金・管理とも読みやすくなる境目が来ます。金額が改定されても、この「固定額 ÷ 単価」の式で計算し直せば損益分岐はすぐ求められます。
パスワードの使い回しを全社で断ちたい段階なら、まず 1Password を小さく試して運用感を確かめるところから始められます。人数別のより細かいコスト試算は、姉妹記事の 1Password Business の社員規模別コスト目安 で表にまとめています。
機能で見る決定的な違い
料金以上に効いてくるのが機能差です。特に SSO・SCIM・監査系は Business 以上でしか使えず、ここが実質的な分岐点になります。各評価軸に一言の根拠を添えて整理します。
| 評価軸 | Teams Starter Pack | Business |
|---|---|---|
| 料金体系 | 固定 (小規模で予算が読みやすい) | 従量 (人数に比例、増減に柔軟) |
| 対応人数 | 10 人込み + 追加席で最大 ~20 人 | 無制限 (拡大に対応) |
| SSO (OIDC) | なし (ID 基盤連携ができない) | あり (Okta / Entra ID 等と OIDC で統合) |
| SCIM 自動プロビジョニング | なし (入退社を手作業で管理) | あり (SCIM Bridge で自動化) |
| 組織全体の Watchtower | 個人単位のみ | 組織横断でリスクを可視化 |
| 監査ログ / アクティビティ | なし (誰が何をしたか追えない) | あり (Events API で SIEM 連携も) |
| カスタムグループ / ロール | 基本権限のみ | 部署・役割別に細かく制御 |
| ゲストアカウント | 最大 5 | 最大 20 (社外共有に対応) |
| ドキュメント容量 | 1GB/人 | 5GB/人 |
| 無料 Families ライセンス | なし | あり (社員の福利厚生に活用) |
| サポート | 標準サポート + オンボーディング資料 | 専門チームの電話サポート (平日)・101 名以上は専任 CSM |
上記の機能差は 2026-07 時点の整理です。仕様は変わり得るため、導入前に公式のプラン比較2で最新の対応状況を確認してください。SCIM による自動プロビジョニングの具体的な設定は SCIM Bridge の設定手順 で詳しく解説しています。

人数・要件別のおすすめ
料金と機能を踏まえると、選び方はおおむね次のケースに分かれます。◯×ではなく「どんな条件ならどちらか」で見てください。
- 10 人以下・SSO も監査も不要 → Teams Starter Pack。固定料金で 1 人あたりコストが下がり、小規模チームには最もコスパが良い。
- 継続的に増員する見込み → Business。追加席を買い足すより従量課金のほうが管理もコストも素直で、人数の増減にそのまま追従できる。
- 社員数は少ないが SSO / SCIM / 監査ログが必要 → Business。ID 基盤との連携や証跡確保は Teams では実現できない。
- 社員への福利厚生として家族分もカバーしたい → Business。無料 Families ライセンスが効いてくる。
実務では「30 名を超えたあたりで、ロールベースのアクセス制御や詳細な監査ログが実質的に必須になる」という声が多く、この段階で Teams から Business へ移る企業が目立ちます。
法人利用で規模が大きくなるほど、料金より「管理をどう仕組み化するか」が選定の主軸になる、という実感を示した投稿です。招待から SSO / SCIM 接続、運用定着までの手順は 1Password チーム導入のオンボーディング設計 にまとめています。

向いている人・向いていない人
Business が向いている人
- SSO や SCIM で ID 基盤と連携し、入退社の権限管理を自動化したい組織
- 監査ログ・アクティビティレポートで内部統制やセキュリティ証跡を残したい会社
- 今後 1 年で人数が増える、または部署・役割別の権限制御が必要な組織
こうした要件が 1 つでもあるなら、1Password Business を選んでおくと後からの作り直しが不要です。導入前に無料トライアル (期間は公式要確認) で自社の ID 基盤と接続できるか試せます。
Business が向いていない人・代替案
- 社員 10 人以下で、SSO も監査も当面いらない → コスト面では Teams Starter Pack が有利
- 個人・家族利用が主目的 → 法人プランではなく Individual / Families が適切
- パスワード管理を自前運用したい → Bitwarden 等の OSS 系も選択肢
Business 限定の魅力として、社員の家族まで無料で Families を使える点を挙げる利用者もいます。
一方で、この福利厚生は会社契約に紐づくため、解約時の扱いには注意が必要です。
まとめ
改めて整理すると、10 人前後までで SSO や監査が不要なら固定料金の Teams Starter Pack、継続的に増員する見込みがある、または SSO・SCIM・監査ログ・組織全体の Watchtower が必要なら 1Password の Business が基本の選び方です。料金の損益分岐は「固定額 ÷ ユーザー単価」で計算でき、機能要件が 1 つでも重なるなら Business を選んでおくと後戻りが要りません。まずは無料トライアルで自社の運用に合うかを確かめ、必要なら本記事の関連ガイドで導入手順まで詰めてみてください。
※情報は 2026-07-09 時点の内容です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
※本記事には PR を含みます。
Footnotes
-
1Password 公式 料金ページ: https://1password.com/jp/pricing (2026-07 時点。金額は改定される場合があるため要確認) ↩
-
1Password 公式 Teams / Business プラン: https://1password.com/jp/teams (2026-07 時点) ↩
よくある質問
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