HubSpot 料金プラン完全解説 2025年版:最適なプランの選び方
HubSpot の全料金プランを徹底比較。無料版からエンタープライズまで、各プランの機能・価格・特徴を詳しく解説し、ビジネスに最適な選択をサポートします。
HubSpot 料金体系の全体像と 2025年最新情報
HubSpot は世界中で20万社以上に利用されている包括的な CRM・マーケティングプラットフォームです。2025年現在、HubSpot の料金体系は大幅に刷新され、より柔軟で透明性の高い価格設定となっています。
この記事では、無料版から最上位のエンタープライズプランまで、全ての料金プランの詳細を解説します。また、実際の導入事例やHubSpot CRM 完全ガイドと併せて読むことで、自社に最適なプランを見つけることができるでしょう。

2025年 HubSpot 料金体系の概要
基本的な料金構造
HubSpot の料金体系は以下の3つの要素で構成されています:
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Hub ベースの価格設定
- Marketing Hub
- Sales Hub
- Service Hub
- Content Hub (CMS)
- Operations Hub
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ティア別プラン
- Starter: 小規模チーム向け
- Professional: 成長企業向け
- Enterprise: 大企業向け
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シート(ユーザー)ベース課金
- コア機能利用者のみカウント
- 閲覧のみユーザーは無料
2025年の主な変更点
- スターターカスタマープラットフォーム: 月額1,800円(年払い)で全 Hub にアクセス可能
- シート最小購入数の撤廃: Sales Hub と Service Hub で柔軟な購入が可能
- 透明性の向上: 追加費用の明確化と予測可能な価格設定
無料版 HubSpot CRM の機能と制限
無料で利用できる主要機能
HubSpot の無料版は業界最高水準の機能を提供しています:
CRM 基本機能:
- 無制限のコンタクト・会社・取引管理
- メール追跡(月2,000通まで)
- フォーム作成(HubSpot ブランディング付き)
- ライブチャット機能
マーケティング機能:
- ランディングページ作成
- メール配信(月2,000通)
- SEO 推奨機能
- ソーシャルメディア管理
営業機能:
- ディール・パイプライン管理
- 1対1メール送信
- ミーティング予約機能
- 通話機能
無料版の制限事項
- ユーザー数は2名まで
- HubSpot ブランディングの表示
- 限定的なレポート機能
- メール送信制限(月2,000通)
無料版から有料版への移行タイミングについては、HubSpot 無料版と有料版の違いを比較で詳しく解説しています。
スタータープラン:小規模チーム向けソリューション
スターターカスタマープラットフォーム
価格: 月額1,800円(年払い時の特別価格)※初年度のみ 正規価格: 月額3,000円(2年目以降)
含まれる機能:
- 全5つの Hub(Marketing、Sales、Service、Content、Operations)へのアクセス
- 2つのパイプライン
- ライブチャット機能
- ミーティング予約
- 5,000ドキュメント
- 5,000メールテンプレート
個別 Hub スタータープラン
各 Hub を個別に契約することも可能です:
Marketing Hub Starter: 月額3,000円
- 1,000マーケティングコンタクト
- メール配信機能
- フォーム作成
- シンプルマーケティング自動化
Sales Hub Starter: 月額3,000円(2ユーザー)
- 取引・パイプライン管理
- メールテンプレート
- ミーティング予約機能
Service Hub Starter: 月額3,000円(2ユーザー)
- チケット管理
- カスタマーフィードバック
- ライブチャット
スタータープランの詳細設定については、HubSpot CRM 初期設定チェックリストを参考にしてください。
プロフェッショナルプラン:成長企業向けの本格機能
Marketing Hub Professional
価格: 月額96,000円(3シート含む) 追加シート: 月額5,400円/ユーザー
主要機能:
- 2,000マーケティングコンタクト
- リードスコアリング
- カスタムレポート
- マーケティング SMS(アドオン)
- オムニチャネルマーケティング自動化
- ソーシャルメディア管理
- 動的パーソナライゼーション
必須追加費用: プロフェッショナルオンボーディング 360,000円(一回限り)
Sales Hub Professional
価格: 月額67,500円(5ユーザー)
主要機能:
- 高度なレポート・ダッシュボード
- 営業メール自動化
- Playbook(営業プロセス標準化)
- 通話録音・分析
- 見積書生成
Service Hub Professional
価格: 月額13,500円(5ユーザー、年払い時)
主要機能:
- チケット自動化
- カスタマーサーベイ
- ナレッジベース
- カスタムレポート
プロフェッショナルプランの機能比較は、HubSpot vs Salesforce 徹底比較で競合他社との違いを確認できます。
エンタープライズプラン:大企業向け高度機能
Marketing Hub Enterprise
価格: 月額432,000円(5シート含む) 追加シート: 月額9,000円/ユーザー
高度な機能:
- 10,000マーケティングコンタクト
- Lookalike Lists(類似顧客リスト)
- マルチタッチ収益アトリビューション
- カスタマージャーニー分析
- 予測リードスコアリング
- 高度なワークフロー自動化
必須追加費用: エンタープライズオンボーディング 840,000円(一回限り)
Sales Hub Enterprise
価格: 月額180,000円(10ユーザー)
エンタープライズ機能:
- 予測売上レポート
- カスタムオブジェクト
- シングルサインオン(SSO)
- 高度な権限管理
- サンドボックス環境
追加料金が発生する項目
エンタープライズプランでも以下は別途料金が発生します:
- 追加コンタクト: コンタクト数に応じた従量課金
- 追加機能: AI 機能、SSL証明書、動画ホスティング
- オンボーディング: 必須の導入支援サービス
大企業での導入事例については、HubSpot 導入事例:CRM で売上2倍で成功事例を紹介しています。
特別割引とプロモーション
スタートアップ・非営利団体向け割引
スタートアップ割引: 最大90%オフ
- 設立3年以内
- 年間売上200万ドル未満
- VC からの資金調達歴
非営利団体割引: 最大40%オフ
- 501(c)(3)認定団体
- 特定プランが対象
年払い割引
全プランで年払いを選択すると割引が適用されます:
- 月額料金の約10-15%削減
- 予算計画の立てやすさ
- 追加機能へのアクセス
学生向けの特別価格については、1Password 学生割引の適用方法で他社サービスの学割情報も参考にできます。
プラン選択の決定要因
企業規模別の推奨プラン
小規模企業(従業員10名未満):
- スターターカスタマープラットフォーム
- または無料版 + 必要な Hub のスターター
中規模企業(従業員10-100名):
- プロフェッショナルプラン
- 複数 Hub の組み合わせ
大企業(従業員100名以上):
- エンタープライズプラン
- カスタムソリューション
業界別の考慮事項
BtoB サービス業: Marketing Hub + Sales Hub の組み合わせ Eコマース: Marketing Hub + Service Hub で顧客体験向上 SaaS企業: 全 Hub統合でカスタマーサクセス強化
他の CRM との比較検討時は、HubSpot vs Zoho CRM 比較も参考になります。
よくある質問
Q1. 無料版の利用に期限はありますか? A. いいえ、HubSpot の無料版は期限なく利用可能です。ただし、機能制限があります。
Q2. プランのアップグレード・ダウングレードは可能ですか? A. はい、いつでも変更可能です。アップグレードは即座に反映され、ダウングレードは次の請求サイクルから適用されます。
Q3. オンボーディング費用は必須ですか? A. プロフェッショナル・エンタープライズプランでは必須です。スタータープランでは任意です。
Q4. コンタクト数の上限を超えた場合の料金は? A. 段階的な従量課金制で、使用量に応じて追加料金が発生します。
Q5. 複数の Hub を組み合わせた場合の割引はありますか? A. カスタマープラットフォームとして購入すると、個別購入より大幅に割安になります。
まとめ
HubSpot の料金体系は 2025年に大幅に改善され、より透明性が高く、企業規模に応じた柔軟な選択が可能になりました。スターターカスタマープラットフォームの導入により、小規模企業でも全機能にアクセスしやすくなっています。
プラン選択に迷った場合は、まず無料版で基本機能を試し、ビジネスの成長に合わせて段階的にアップグレードすることをお勧めします。より詳細な機能比較については、HubSpot アカデミーおすすめ講座で学習リソースも確認できます。
価格情報は2025年1月時点のものです。最新の料金については HubSpot 公式サイトをご確認ください。